コラム:睡眠時無呼吸症候群をご存じですか? | かたやまハートケアクリニック 長崎長与町 イオンタウン長与内の内科・循環器内科・心療内科

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コラム

睡眠時無呼吸症候群をご存じですか?

(2018.04.18更新)

睡眠時間はとれているはずなのに、日中眠い、仕事や勉強に集中できない、疲れやすいなどと感じることはありませんか?または、よくいびきをかいていると言われませんか?
それは睡眠時無呼吸症候群による症状かもしれません。

Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとってSAS(サス)ともいわれます。医学的には10秒以上の気流停止(呼吸の止まった状態)を無呼吸といい、無呼吸が1時間あたり5回以上あればSASと診断されます。国内の潜在患者数は300万人以上とも言われており、けして珍しい病気ではありません。

主な症状は最初に記載したものや、頭痛、頭重感、判断力や集中力の低下、突然の居眠り、熟睡感の欠如、口渇などです。過去にはSASによる居眠り運転での死亡事故なども報告されています。また、SASがあると血圧上昇や不整脈が起きやすいとも言われています。

SASを起こしやすい方の特徴として、年齢は中年以上、男性、肥満傾向、首が短く太い、下あごが小さい、小顔、喫煙者、寝る前の飲酒癖などが挙げられています。

SASの検査としては、自宅で行える簡易検査と入院の上行う精密検査があります。SASが気になる方はまず、睡眠外来を行っている医療機関で相談してみてください。

ご自分でできる予防と治療につきましては、適正体重の維持、睡眠前の禁酒、仰向けでなく横向きで睡眠をとるなどがありますが、いずれも不十分となることがあります。また、睡眠薬などは逆にSASを悪化させることもあります。

医学的な治療としては、睡眠時にマスクをつけて自動的に気流の道を作るCPAP療法が代表的で、最も有効です。効果的な治療が行えると、劇的に改善することも特徴的です。

SASは通常の病気と違って、本人が気付くことが難しいことが多いです。本人だけでなく、周囲の方も気付かれることがあれば、早めに受診をお勧めします。
当院でも睡眠外来を内科、心療内科で行っており、SASの簡易検査も積極的に施行しています。
もし上記のような気になる症状がございましたらお気軽に受診ください。