睡眠障害について
睡眠は生命維持に必要な要素であり、一般的には丸二日徹夜すると、認知機能や、記憶力、運動能力、判断力などすべて低下すると言われています。
記録によると、1965年にアメリカの高校生が264時間の不眠の世界記録を作ったそうですが、普通の人であれば、生命に関わることは間違いありません。ちなみに、ギネスブックは危険であることを理由に不眠の世界記録を認めていないそうです。
クリニックで一般外来をしていると、眠れずに悩んでおられる方が予想以上に多いことに驚きます。
ただ、それらの方の多くは、高血圧、糖尿病など他の疾患で通院中で、眠れないことを主訴に受診される方は決して多くありません。
つまり、眠れないと言うことは、わりと軽視されがちであり、おそらく潜在性の不眠患者さんは、かなり多いと思われます。
睡眠障害には、入眠困難と中途覚醒、早朝覚醒、睡眠の質の低下などがあります。
もともと内科的な疾患があり、そのため睡眠障害をひきおこすこともあります。代表的な例としては、糖尿病、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、アルコール依存、ニコチン依存、更年期障害、甲状腺などのホルモン異常などです。
これらが基礎疾患として存在する場合には、直接不眠に対処するだけでなく、もとの病気の治療が必須となります。
これらに該当せず、適切な生活を行っているのに睡眠障害があれば、純粋な不眠症とされます。
この場合は、我慢することはけっしてよくありません。まずは睡眠外来を行っている内科、もしくは心療内科にご相談ください。
睡眠薬には依存性や、耐性などあまりいいイメージを持たれていない場合も多いと思います。しかし、近年使用されている薬剤は適切に用いれば安全で有効である場合がほとんどです。
当院では内科でも心療内科でも不眠に対応しております。
よろしければ、まずご相談ください。