“病は気から?”
(2019.02.14更新)
“病は気から”という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。
ご存じのとおり、心配事や不愉快なことがあると病気になりすい、また病状が悪化しやすいとの意味で、言い換えると気力が充実し物事を前向きにとらえていけば病気を恐れなくてもいいということです。
確かに仕事が充実していたり、大事な受験シーズンには風邪にかかりにくいなど、気力によって免疫力が向上し、病気になりにくかったりすることも否定はできません。
しかし、“病は気から”のイメージが暴走すると、そもそも心配事やストレスを抱えること自体が病気を呼び込む悪の元凶のような感じになってしまいます。ストレスに悩む人を暗いと排除したり、気合いが足りないなど見当違いの精神論を持ち出したりすることにもつながりかねません。
現代社会においては学生でも社会人でも高齢者でも、ストレス、心配事から逃れることはできません。
ストレスや心配事を悪としてとらえるのではなく、どのように対処することが心身にとって適切であるのか、乗り越えていく方法を模索することが大事だと思います。
当院は内科と心療内科が密に連携をとって診療にあたりますので、“病は気から”などという一面からのみの見方にとらわれず、心身両面からサポートできることもあるかと思います。
ストレスなどから心身両面の変調に気付かれたらお気軽にご相談ください。なにかサポートさせていただくことができるかもしれません。