コラム:ほうっておくと怖い高血圧 | かたやまハートケアクリニック 長崎長与町 イオンタウン長与内の内科・循環器内科・心療内科

かたやまハートケアクリニック(長崎県・長与町) 内科・循環器内科・心療内科
コラム

ほうっておくと怖い高血圧

(2019.06.17更新)

広報ながよ誌の6月号にコラムを掲載いただきました。
長与以外の方にもお目通しいただければありがたいので、こちらにもアップさせていただきます。

健康診断などで血圧が高めですねと言われたことがある方は多いと思います。
ただ、多少血圧が高い程度では、日常生活や仕事に支障がないばかりか、重労働や運動もできます。これではなかなか病院に行く気にはなれませんよね。
ではなぜ、高血圧を放置してはいけないのでしょうか。
血圧が高いと血管の壁が厚く硬くなります。これが動脈硬化です。さらに進展すると、血管を狭く、もしくは閉塞してしまいます。このようなことが心臓におこると狭心症や心筋梗塞、頭に起こると脳卒中になってしまい、重い障害を残したり、生命に関わることになってしまいます。ですから、高血圧の治療の目的は将来の大きなトラブルを予防することなのです。
次に高血圧の治療はどのようなものでしょうか。おそらく皆さんは血圧が高くて病院に行くとすぐに薬が始まって永遠に続いてしまうと思っていらっしゃるのではないでしょうか。
血圧で病院に行くと、まず行うことは、その原因や治療の必要性の精査です。治療も減塩などの食事療法や、歩行などの適度な運動療法、禁煙などの生活習慣改善から行うことが多く、薬物療法はむしろ補助的な役割です。
血圧異常を指摘されたら、まず適切な医療機関にご相談することが解決の早道です。
5年、10年先のことも考え、高血圧症は放置しないことが重要だと思いませんか?