コラム:夏休みの思い出 | かたやまハートケアクリニック 長崎長与町 イオンタウン長与内の内科・循環器内科・心療内科

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コラム

夏休みの思い出

(2019.07.24更新)

7月も下旬になり、ようやく梅雨が上がったようです。
朝から蝉の鳴き声がやかましくふりそそぎ、昨日の夜は駐車場にクワガタムシも見つけました。
この季節になると、子供のころの夏休みのことを思い出します。

小学校の3年生ぐらいだったと思います。夏休みは毎日近くに住んでいた同級生の、T君、S君、N君と4人で遊んでいました。その日は、午前中にチャンバラごっこをしたせいか、T君が城を見に行こうといいだし、昼から島原まで遠出することになりました。
当然、親には内緒でそれぞれ交通費のお小遣いを持ち寄り、JRと島原鉄道で島原まで向かいました。よくたどり着いたと思うのですが、おそらく物知りのS君が先導してくれたような気がします。島原城の前で、チャンバラの続きをして、すっかり満足し、帰途につく頃には夕方になっていました。島原鉄道に乗ったところまではよかったのですが、あたりが暗くなって急に不安になってきました。N君が来た道と違うと言いだし、動揺したぼくたちは次の駅で降りてしまいました。
その駅は駅員さんもいないような田んぼの中の無人駅で、そこからすっかり暗くなった細い路を4人でとぼとぼと方向もわからず歩き出しました。
親に内緒で来ていたので、いまさら電話もできず、お腹もすくし、のども乾くし、泣きそうになりながら(泣きながら?)歩いていた光景を覚えています。
そうこうしていると、通りがかった人に声をかけてもらい、泣きながら事情を話して交番に連れて行かれ、親に迎えに来てもらいました。
映画のスタンドバイミーとは違って僕たちの冒険旅行はダメダメぐだぐだでしたが、今も時々思い出すと、なんだか暖かい気分になります。
その日、両親にはかなり心配かけたと思うのですが、不思議とまったく怒られた記憶はなく、むしろ子供だけでよく頑張ったと褒められた気がします。

子供の頃、歩いて行ける範囲以外は冒険でした。
冒険を通じて友情とか信頼とか大事なことを身につけていったのかもしれませんね。