機械音痴
僕は機械が苦手です。
TVのチャンネル設定も昔からできません。
ワイファイやネットの接続も全くわかりません。パソコンやスマホの機能も最低限のことしか使えません。車にもいろんな機能がついているようなのですが、結局そのようなスイッチには触ることすらありません。
どうも、この能力の欠如は遺伝のようで、両親ともに全くだめで、弟も僕以上に苦手です。
ですので、クリニック始めるときにも、カルテを紙カルテにするか電子カルテにするかは、とてつもなく大きな問題でした。
心情的には紙カルテにしたい気持ちがやまやまでしたが、事務処理の煩雑さ、収納スペースの問題、なによりも字がきたなくて読めないという致命的な弱点があり、周囲の強い勧めもあって泣く泣く電子カルテ導入に踏み切った状況です。
開院後、最大の恐怖は機械トラブルでした。
レントゲンが撮れない、心電図が動かない、血液検査の結果が出ない、電子カルテが固まったなどの非常事態がおこると、僕にできることは、再起動ぐらいで、後はまったくお手上げの状態です。
こうなると、直ちに業者さんに電話してかけつけてもらうのですが、特に診療中の場合、患者さんを待たせるわけにいかず、業者さん方には無理を頼んで飛んできてもらっています。ほんとうにありがたく、感謝にたえません。
さらに困ったときには、お隣の薬局のスタッフさんに機械に詳しい方がおられるので、仕事中に無理をお願いして助けに来てもらうことも数回ありました。本当に申し訳ないです。
おそらくというか、間違いなく、今後僕や弟が機械に目覚め、強くなることはありえません。
つまり、このように今後も機械に強い人たちの助けを借りながら、苦手な機械にかこまれながら、日々の診療を行っていきますので、機械トラブルの際には患者さんや周りの皆様方にご迷惑をおかけすることと思いますが、なにとぞ温かい目でよろしくお願い申し上げます。