今年も残りわずかです
2019年ももうすぐ終わります。
平成から令和になって、当院も開院3年目に入っています。
患者さんも少しずつ増えており、患者さん始め、関わってくれている全ての方々に感謝申し上げます。
病気の状態によって、1回だけの受診の方も長く通院いただく方もいらっしゃいますが、全ての患者さんに受診してよかったと思っていただけるような診療を心がけていますが、できていますでしょうか。
今回は、その中でも長く診させていただいているSさんの話しをさせていただきます。
Sさんは、僕が前の前に勤務していた病院で担当した患者さんなので、もう20年近くの付き合いになります。
僕の転勤のたびに、Sさんの自宅からはどんどん遠距離になり、とうとう長崎の端と端になってしまいましたが、現在もはるばる奥様とご一緒に通院してくれています。
最初は心臓の発作で緊急入院され、その後血圧などの治療がメインとなっています。
出会った頃は、Sさんは60歳ぐらいだったと思いますが、現在は80歳の大台に到達されておられます。
お年を召されると、どうしてもいろんな体の故障が出てきますが、Sさんも例外でなく、肺に病気が見つかり、昨年総合病院で手術を受けられました。
大きな病気や入院治療をされると、精神的にも落ち込まれる患者さんも時におられますがSさんはその後もお元気です。性格的にも前向きで明るい方ですので、来られると受付や看護師さんとも談笑され、クリニックを明るくしてくれています。
Sさんのように長い付き合いになると、単に主治医と患者さんの関係だけでなく、だんだん他人ではなく、親戚のような感じを持つようになってしまい、血液データの結果で一緒に一喜一憂してしまうことがあります。
医師は家族や親戚を診療するときは感情が入りすぎるのでよくないとも言われていますので、このような感情が必ずしもいいことばかりではないのかもしれませんが、ご勘弁いただき、今後も一緒に力を合わせ加療させてもらいたいと思います。
Sさんを始めクリニックに受診いただくすべての患者さんにこれからも気持ちよく通院してもらえるように、患者さん達の健康を全力で守っていきたいと思います。