心配な動悸とは
(2020.09.22更新)
“動悸がします”とのことで、受診される患者さんは少なくありません。“動悸”とは、心臓の拍動を自覚されることで、主に不整脈の症状とされています。 ここで、心配な動悸と、心配でない動悸について説明させてください。
心配な動悸とは、問題のある不整脈に伴う動悸です。代表的には、安静にしているのに突然始まる早く打つ動悸(一分間に100回以上の規則的な拍動)や、逆に遅くかつ強く打つ動悸(一分間に40回以下)、または、不規則に打つので胸の不快感を伴うような動悸です。それぞれ代表的には、発作性頻拍症、洞不全症候群、心房細動などがあげられます。
これらの場合には、早急に医療機関を受診いただき、心電図で確認する必要があります。
では、心配のない動悸はどんなものでしょうか。代表的には労作時やストレス時などの早く打つ動悸は、正常な洞性頻脈の可能性が高いです。また、一拍だけ飛ぶように感じる動悸は期外収縮という軽い不整脈のことが多いようです。
最近は家庭用の血圧計でも心拍数や不整脈表示がデジタル提示されるものもありますし、腕時計などでも脈拍や酸素飽和度が手軽に確認できるものもあります。 動悸を感じられたら、まずはお気軽にご相談いただけると幸いです。